「私の文章作法」
社会学者清水幾太郎のエッセイのような文章執筆作法読本。教育長のおすすめの一冊ということで、冬休み前に校長から紹介されて読むことに。学者の書いた文章は固くて読みにくいだろうと、「読まず嫌い」をしていたのだが、三連休で少し時間ができたので開いてみたところが、意外や意外、これがとても読みやすくておもしろかった。さすがWikipediaに「林達夫とならぶすぐれた日本語の書き手としても評価され」とあるだけに実に明快な文章である。第三話で、文章を書くという行為が、自らの内にある混沌から取捨選択し、順位付けする作業であるというようなことを述べているけれども、近年になって(ようやく)学校教育の中で言語活動の重要性が唱えられていることの意味がそこに見いだせるようだ。
今から40年近く前の著作だが、論旨の中に古さを感じさせる部分は全くなく、簡潔な文章と漢字の問題、読書日記のすすめなど、今だからこそ「まさにその通り」と強く首肯してしまう点も多い。優れた著作には時代を超えて訴えるものがあることを改めて感じた。
今から40年近く前の著作だが、論旨の中に古さを感じさせる部分は全くなく、簡潔な文章と漢字の問題、読書日記のすすめなど、今だからこそ「まさにその通り」と強く首肯してしまう点も多い。優れた著作には時代を超えて訴えるものがあることを改めて感じた。
by mac04
| 2010-01-10 15:43
| 読書